生徒さんも次の本番へ向けて。

先日、マンドリン音楽祭に出演したマンドリンの横山くん。

彼は今は大学院生ですが、指導団体の北海道チルコロマンドリニスティコ「アウロラ」に

所属し、卒部するまで第91代コンサートマスターを務めていました。

マンドリン独奏に興味を持ち、僕の教室へ通ってきてくれています。

次は来月某所での演奏に向けて、新曲の練習開始です。

 

曲目は

A・ヴィヴァルディ/マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425 第1楽章

E・マルチェリ/幻想的ワルツ

 

伴奏は僕がクラシックギターで務めさせていただきます。

マンドリン音楽祭が終わって間もないのに、マルチェリはかなり綺麗に弾けていますね。

 

彼はここ2、3年年程、コンスタントに難曲に挑戦し続け、僕の指導する3つのマンドリン団体全てで努力を重ねて

大幅に上達しました。短期間で曲を仕上げる力が付いてきています。

 

非和声音の響きの作り方や、セクション毎の構成と起承転結、ハイポジションの和音へ移動する際の有効的なフォームチェンジ

難所のスケールのポジションチェンジの重心移動など、幾つかの課題を指摘しましたが、かなり完成度の高い演奏になりそうで

楽しみです。

 

 

彼はバロック音楽の演奏経験はほとんどないので、ヴィヴァルディはまだ和声感や

適切なアーテキュレーションに乏しく、これからという感じですが技術的には大きな問題はなさそうです。

バロック音楽としては割とシンプルで、舞曲の性格を深く考えて表現を練ったりするものでもありませんので

そんなにハードルが高い曲ではありません。

来月には十分間に合いそうです。

 

僕は、大きな上達を望まれる方には例外なく、ルネサンス・バロック、古典、ロマン派、現代と複数の時代の作品を

バランス良く勉強していただくことを心掛けています。

優れたクラシックギター・マンドリンの奏者は、どの時代様式の作品でも適切、多彩に表現できます。

趣味で弾かれるアマチュアの方であっても上を目指すなら、多様な時代の作品をバランス良く勉強するのが

上達の近道ですし、何よりその楽器の良さ・楽しさをより深く知ることに繋がります。

 

とりあえず彼のレパートリーとして、これで現代、古典、ロマン派、バロックに手を付けれたので

向こう2年間くらい楽しみながらバランス良く数をこなしていってほしいと思っています。

 

吉住和倫

 

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