有機的な音。

ギターの祭典まで1週間となって生徒さんも最終調整です。

今日は倉田くんのレッスン。

 

曲は椿姫の主題による幻想曲。

 

完成度は大分上がってきましたが、音楽の魅力としてはまだまだ改善の余地ありというところです。

もっと音色、ニュアンスのバリエーションが欲しいので、タッチの角度とビブラートの速度の使い分けを具体的に指定して

場面転換に表現の幅を持たせるようにしていきました。

 

音色は右手のタッチで創るもの…と考えている方は多いかと思いますが、それだけではありません。

ビブラートまでいかないとしても、左手の押弦次第で音はとても有機的なものに変化します。

常に音色を創るという意識が根付いてくれば演奏の質は各段に上がります。

 

まだ課題はあれど演奏はとても安定しているので、ギターの祭典で高いパフォーマンスを発揮出来る準備はしっかり整いました。

彼もマンドリンアンサンブルやオーケストラ、先日の森羅万象などあちこちで弾いているので、中々忙しいと思いますが

独奏もしっかり良い準備が出来てますね。

 

 

あともう1曲は最近練習し始めたスカルラッティのソナタK.208

 

 

大分弾ける様になってきたので、楽譜に装飾を足していきました。

 

ギターで装飾音符を入れる際の難しさの1つとして、運指の問題があります。

ピアノの様な鍵盤楽器ほどの自由度はありませんし、運指次第で弾ける音が変わってくる楽器ですので

カッコいい装飾を思い付いても、運指を大きく変更しなければ弾けない、という場面に遭遇することが多々あるのです。

ローポジションで取っていた音を少し高めのポジションで取ったり、人差し指や中指で楽に押さえて弾いてた箇所を

機能的に弱い薬指や小指で取らなくてはいけなくなったり等々。

 

結構苦労しそうですが、お披露目の予定は秋ですのでじっくり準備していってくれればと思います。

 

吉住和倫

 

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