今日は先日ギターの祭典に出演した小林和音くんの同期のKくんが
体験レッスンに来てくださいました。(一昨日のKくんとは別人)
Kくんは小林くんが所属している小樽商科大学のマンドリン・オーケストラ
「プレクトラム・アンサンブル」のギターパートトップを務めていました。
以前から独奏に興味があって、僕のレッスンを受けてみたい気持ちがあったらしいのですが
就職も道内に決まり、落ち着いたところで今日の体験レッスンに至りました。
曲はM・カルカッシのエチュード7番とR・ゲーラのそのあくる日。
カルカッシの7番はトレモロ奏法もあって中々難しいのですが、苦労してる様子は見受けられません。
和音のチェンジもかなりスムース。
技術的には4指の独立以外は大きな問題点は感じられなかったので、不利な運指で声部の繋がりが
悪い箇所の修正、和声の緊張と緩和、フレージングに基づいたダイナミクスの設計など音楽的な指摘がメインでした。
そのあくる日はまだ練習を始めて日が浅い様ですが、多くの人が躓く難所も
綺麗に潜り抜けていたり、柔軟な技術を見せてくれました。
まず読譜ミスが幾つあったので、その指摘。
次に前半部分の和声、調、リズムパターン、メロディのラインを総合的に考えて
設計したテンポルバートを実践してもらいましたが、これも中々サマになっています。
ハイポジションの和音では流石に苦労してる様子だったので
和音毎の有効なフォーム、4指の準備、セーハを何弦まで行うかなどの対策。
クライマックスの部分は能力的問題より、練習を始めて日が浅いことによる問題が大きそうだったので
効果的な運指を提示させていただきました。
独学の弊害である変な癖も少なく、独学でよくこのレベルまできたな、と感心しました。
音楽的、技術的に丁寧且つ貪欲な姿勢が感じられ、とても上手になりそうな印象です。
もう継続して通ってくれる気の様で、とても楽しみですね。
後は来年度、仕事の配属先が札幌近郊になってくれる事を祈るばかりです。
いっそ本州の都市だったら良い先生をご紹介出来るのですが
道内の僻地だと「良い先生」どころかギターの先生自体がいないので…(笑)
吉住和倫
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