独立。

別にどこかから独立するわけでもなく、指の独立の話です(笑)

今日はアウロラのコンサートミストレスさんの指導でした。

 

彼女は高校生の頃からマンドリン経験者ということもあり、今のアウロラの中では技術的に完全に頭一つ抜きん出ています。

左右の敏捷性もとても高く、同期の学生さん達が苦労してる難しいパッセージでもクリアに弾きこなしています。

 

そんな彼女でもやはり難しくて上手く弾けないものがあり、今後もっと上手く弾ける様になる為には

運動能力のみに頼らずにもっと緻密な技術を身に付けていく必要があります。

 

誰でもそうですが全体的に3、4指の押弦が上手くいかない傾向が強いので、曲中の成功率の低い箇所を

指の独立性と準備のタイミング、フォームをしっかり結び付けて組み立てることで、どれだけ弾きやすくなるかを検証していきました。

幾つかの箇所が短時間で精度が上がり「かなり弾きやすくなりました~」と。

緻密な技術がどういうものなのかをチョット実感出来た様です。

 

取りあえず左手指の独立性を強化する事が優先課題なので、クラシックギターで使われる

ホセ・ルイス・ゴンサレスのテクニックノートにある指の独立性を強化するエクササイズを

マンドリン用にアレンジしたものを練習してもらうことに。

 

 

知ってる人は知っている「赤あげて! 白下げて! 白あげないで赤下げる!」みたいな要素を含んだエクササイズなのですが(笑)

動かすべき指が動かせず、動かしてはいけない指が動いたりと、とても苦労しています。

無駄に指を振り上げて指板から遠ざけてしまっていたり、1、2指を動かしている時に3、4指に干渉して力みを生んでいたり。

僕がスラスラ弾いてるのを見て「信じられない…!」という様子でしたが、これは訓練すれば誰でも一定以上は身に付くものですので

伸びしろが大きいとも言えます。

 

ジョイント本番まで10日程度ですが、今日練習してる様子を見た限りではきっと一定の効果は見込めるでしょう。

そして年末の定期演奏会には今より1段も2段も上の技術で臨めるようになっているはず。

今まで、指の運動能力だけでかなり難しいパッセージでも弾きこなしてきた彼女が

これからどれだけ高い技術を身に付けられるか楽しみですね…!

 

 

吉住和倫

 

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