第59回東京国際ギターコンクール。

今日、東京から戻りました。

この土日に行われた第59回東京国際ギターコンクールを見に行っていました。

今から約30年前の第30回から海外参加者を受け入れる国際コンクールとなりましたが、

1999年頃には優勝者の賞金、日本全国ツアーなど、他の国際ギターコンクールと比べてもかなり

魅力的なものになり、続々と海外の強豪がこのコンクールを受ける様になってきました。

ここ15年くらいで日本人の優勝者は2人だけです。スコット・テナントやロマン・ヴィアゾフスキーなど

今、世界の第１線で活躍しているギタリストもこのコンクールで優勝しています。

今年は、ここ数年ファイナルに残り続けて上位を争っていた日本人、小暮浩史くん

１０月にポーランドで行われたギターマスターズでファイナリストのgiacomo susaniなどの棄権もありましたが

レベルの高いメンバーが揃いました。

そのハイレベルのメンバーによる２次、本選と聴かせていただきましたが、ダビデ・トマシ・ジョバンニが頭１つ

いや２つ３つ抜けている印象で、採点でも２位以下を大きく引き離しての圧勝でした。

ここ１年で幾つかの国際コンクールで優勝、上位入賞を重ね、世界最高レベルのギターマスターズでも２位と波に乗っていますね。

昨年は５位でほとんど完璧にミスなく弾いているものの、こじんまりと纏まって守りに入っている様な印象だったダビデですが、

今年は別人の様な攻めの演奏で、楽器を変えたことも功を奏したのか、色彩感豊かで輝かしい音を聴かせてくれました。

日本人も山田唯雄くん、松本富有樹くんの２名が本選に残り、素晴らしい音楽を聴かせてくれました。

唯雄くんは昨年に続いてのファイナリスト。本人としてはやや不本意な出来だったようですが

一段と成長した姿を見せてくれて頼もしかったです。このコンクールで２年連続ファイナル進出はとても立派なことです。

２人共、また来年も挑戦するとのことなので成長が楽しみですね。

というワケで、来年の11月末はイケメンイタリア人のダビデ・トマシ・ジョバンニを札幌に呼びます！

皆さん楽しみにしていてくださいね。

吉住和倫

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