世間はGW真っ只中ですが、教室は通常営業中です(笑)
とはいえ、遠出してる生徒さんもいらっしゃいますので、普段よりはのんびりですが。
しかしスケジュールを見てみるとGW中の完全オフは5/2のみ。。
僕に限らず、音楽でご飯食べてる人にはGWはあまり関係ないのではないでしょうか。勿論人によりけりだと思いますが。
今日も普段通り、何件かレッスンが入っていたのですが
GW中ということで遠く旭川からOさん(男性)が1レッスンを受けに来てくださいました。
Oさんは、僕が普段お世話になっているギタリストの先生のお弟子さんなのですが
その先生から直々に連絡をいただいて、Oさんに僕のレッスンを受けさせてほしい、とお願いがあり。。
僕よりもずっとキャリアも長く、既にプロとして活躍してるギタリストや有望なプロの卵として
注目されている若手を何人も輩出している先生ですので「僕なんかが教えることあるのかな?」とも思ったのですが
ご指名いただけるのは光栄なことでもあるので引き受けさせていただきました。
曲はまずコユンババ/C・ドメニコーニから1、4楽章。
1弦からFDADADという超変則調弦曲。通常のギターの調弦はEBGDAEです。
1990年代中盤から終わりにかけてクラシックギター界で流行りまくった曲です。
ドメニコーニ自体、即興的な演奏スタイルの人で、このコユンババも、ベーシックなクラシック音楽と比べて
割と好き勝手に弾いて良い部類の曲ですので「ここの表現はこうじゃなきゃ!」と言える箇所は少ないのですが
1楽章は、記譜通りに音価が保たれていない箇所の修正や、和声の緊張の順位付け
マンネリ化しないテンポルバートのバリエーションなどなど。
4楽章は技術的には結構難しいので、上手くいかない箇所の具体的な練習方法を中心に。
奏法に振り回されて、リズムの認識が曖昧だったため、左手のタイミングがリズムと
同期せずに崩れている個所のカウントの徹底。そこから左手をシステマチックに。
激しいポジション移動では目線をずらすタイミング。
下降スラーでは、下方向に力を掛ける時間を短く、弦を撓ませない様に。等々
結構具体的に良い練習方法が示せたと思います。
もう1曲はグランホタ/F・タレガ
これも名曲中の名曲ですがとても難しい。
僕、これ人前で弾こうと思ったら2、3カ月はみっちり練習しないと無理です(笑)
しかしOさんは中々達者に弾くので驚きました。やはり旭川の先生の指導が素晴らしいのと
「この曲を弾きたい!」という強い気持ちが結果に現れてますね。
特殊奏法的のある変奏などは中々サマになってましたので、これも技術的に苦労していたり
弾けてるのだけれど、フレージングやリズムの感じ方の問題で魅力に欠けている個所などの修正。
本当は基礎的な技術や日々のエクササイズなどもお伝えしたかったのですが、タイムアップなのでここまで。
「行き詰まりを感じていたけれど、どういう練習をすれば良いかが具体的に見えてとても有意義でした」と
仰っていただけたので、無事に役目は果たせたようです。
また演奏聴かせていただける日を楽しみにしてます。
遠く、旭川からありがとうございました。
吉住和倫
公益社団法人日本ギター連盟公認ギター教室
札幌の音楽教室・マンドリン・ギタースクール
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