マンドリン音楽祭、無事に終わりました。
出演された関係者、団体についてだけ少し振り返りというか感想を。
第1部に出演した石窪君、横山君&倉田君のデュオ「森羅万象」
第2部に出演した北海道学チルコロマンドリニスティコ「アウロラ」、小樽商科大学プレクトラムアンサンブル
リハーサルから立ち会わせていただきましたが、いずれも本番の方が良い演奏で
「頼もしいな」と感じながら聴かせていただきました。
石窪くんはリハーサルの段階で緊張のコントロールが上手くいかず絶不調で、かなり不安があったと思いますが
本番前に幾つかアドバイスをして見事に立て直してくれました。
でも目立つミスやステージマナーの至らなさもあったので、そこはしっかり反省してもらいます(笑)
しかし先日のブログにも書いた通り、彼は良く頑張ってます。
昨年、僕に習いに来る前の彼の演奏を知ってる人にしてみれば、別人の様な演奏です。
森羅万象、今までの彼等の本番の中でも最もコントロールされた演奏だったと思います。
ギターとマンドリンの為のソナタ/藤井敬吾、が中々難しい曲だったので、今年は例年より早く取り組み始め
柴田高明さんのレッスンを受講し研鑽を積むなど、良い準備が出来ていました。
秋には自主企画でミニライブ的な催しを考えている彼等。より主体的に音楽をしようとする姿勢が
演奏内容にも前向きな形で現れてきているように感じました。
アウロラと商大。合同ステージという形での演奏でした。
商大曲の3つのスペイン風舞曲/P.ラコムのアンサンブルの噛み合わせがリハでは大分危なっかしかったのですが
本番では小さな綻びはあったものの良く修正出来ていましたし、ダイナミクスの変化、うねりも大きく創れていました。
しかし商大の指揮者Kくんが初っ端に指揮棒を吹っ飛ばして、結局担当曲を全て手で振ったのは笑ってしまいました(笑)
でもあれで皆の緊張が解けたかもしれません。
序曲ニ短調/S.ファルボは学生団体の演奏としてはかなり良い内容だったのではないでしょうか。
緻密に頑張って練習を重ねた成果が出ていましたね。Yくんの指揮も卒演の頃よりも、より解り易くなった印象でした。
指揮者は2人共に僕のギター教室の生徒さんでもあるのですが、全然タイプが違って面白いですね。
気になったのは楽器の鳴りです。第3部の社会人、学生混合ステージと比べて響きの豊かさに欠けていたこと。
勿論、第3部は人数も多いですし、キャリアが長く高い技術をお持ちの社会人も多数いますので当然なのですが
、それ以上に楽器の差があまりにも大きいと感じました。
社会人ですから高額な優れた楽器を使用している方がいる、という事も大きな要因なのですが
何よりも学生達の使っている楽器のコンディションの問題があまりに大きいです。
マンドラとマンドロンチェロは、マンドリンと比べて高額な為、サークルが所有しているものを使うのですが
既に寿命を迎えている、メンテナンス不足等の理由で、音楽表現に必要な標準的な機能を失っている楽器を
幾つも使い続けているのが現状です。
この問題はいち早くクリアしていかなくてはいけません。
音楽、演奏というクリエイティブな行為を楽しむには、一定以上の楽器のクオリティはどうしても必要になってきます。
楽器の問題で、楽しみを見い出しにくくなってしまったり、しなくても良い苦労をするハメになるのは避けたいですよね。
特にマンドラやマンドロンチェロを弾く学生さんは、ほとんどが大学在学の期間だけ楽器を弾くので
限られた期間で音楽を目一杯楽しむ為にも、音楽表現に大きく支障をきたすことのないクオリティの楽器が在る環境が
整備されていってくれればと切に願います。
あ、そういえば全く写真撮ってなかった(笑)またやってしまった。。
文字だけのブログ記事ってアクセス少なくなるんですよ。ホントに。
吉住和倫
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