24日に行われたホセ・アントニオ・エスコバル ギターリサイタル、お盆明けの平日にも関わらず
満席近くの沢山のお客様にお越しいただき有り難うございました!
10年以上も前から音源も持っていますし、動画も見ていたので、何を弾いても恐ろしく上手いことは解りきっていたのですが
やはり生音で聴くと、生きている音楽の力にただただ圧倒。
ソルでの多彩な音色と絶妙な拍節感。
鼻歌でも歌うかのような小気味良いグルーヴを伴ったラウロ等々。
どれも一級品でしたが、感情を前面に押し出すような抒情的な表現が合う曲が印象的でした。
特に自編のV=ロボスのコンチェルトからの抜粋は美し過ぎて泣けるほど。
1つだけ良い意味で物足りないというか、心残りなのはルネサンスで、とても素晴らしい演奏だったのですが
明らかにビウエラ意識した運指、アプローチだったので「これをビウエラで聴けたら最高なのに…!」と感じたこと。
いつかエスコバルのビウエラを聴いてみたいですね。
エスコバルの使用楽器、マルコ・セッリットはトーレスを踏襲したものですが、これもまた素晴らしい響きでした。
勿論エスコバルの卓越した技量があってこそなのですが。
今回使用した会場では、多くの素晴らしい演奏家の音を聴いていますが
その中でもダイナミクスと音の分離のバランスという意味では特に優れており
どこの場所でも聴いても、小さい音であっても充実した音圧を感じ取れました。
今回製作家のマルコと奥様も帯同していたのですが、エスコバルと一緒に着物屋を巡ったりと
音楽以外でも中々貴重な体験をさせてもらいました。やっぱり外国人は着物好きなんですね。
3人共とても真剣に、楽しそうに選んでました。
そして最後に、空港にお見送りに行った際にエスコバルが奢ってくれたアイスは
人生で一番美味しいアイスクリームだったかもしれません。気持ち的な意味で。
この演奏会の実現の為に力を貸してくれた多くの方々に感謝です。
それにしても、ピエッリの公演の際にも同じことを感じたのですが、まさか自分がアマチュアだった頃に
CDを購入して聴いていたギタリストを、自分の主催で札幌に呼ぶような事になるとは夢にも思いませんでした。
無事に終わって一息といきたいところですが、演奏会の影響で今週は教室の自宅レッスンを多く組めていないので
振り替えが大量発生。かなりクタクタですが、今週末から9月初頭までは激務です。
そして直ぐに11/23(木祝)のダヴィデ・ジョヴァンニ・トマシの公演の準備にも取り掛からなくてはいけません。。
札幌にお呼びしたい人も溜まっていく一方ですが、今後も演奏会の主催、運営は細々ながら継続して頑張っていきます…!
吉住和倫
公益社団法人日本ギター連盟公認ギター教室
札幌の音楽教室・マンドリン・ギタースクール
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