有難いことに今年も年始から幾つもレッスンのお問い合わせいただいており
ご入会となった生徒さんの初レッスンでした。
僕が指導に携わっている北大チルコロマンドリニスティコ・アウロラに所属しているNさん。
2ndマンドリンの次期首席奏者です。
以前から、僕のレッスンに興味を持っていてくれていたらしく
先月から2度の体験レッスンを経て今日が初レッスン。
マンドリン経験は大学に入ってからですが、かなり指も回りますし、次期首席奏者としては既に申し分ない技術をお持ちです。
ですが、習いにきてくれたからには基礎からみっちり見直していきます。
まず右手に関しては、ピッキングの軌道が斜めで、アップピッキングが弱くなったり、2本の弦をキッチリはじけていない。
弦を押し込み、音圧を稼いだり、アタックにニュアンスを付けるピッキングの方法など
開放弦のみを使った移弦のエクササイズで矯正していきます。
まだ実戦で使える段階までは至っていませんが、短期間でしっかり改善してくれています。
左手はややネックを握り込むフォームがメインなので、和音の押さえに対応が効くように
親指の位置を下げなければ弾けない指の独立性を高めるエクササイズ。
Nさんは左指の運動能力は中々ですが、独立性についてはあまり意識してこなかったらしく
初回のレッスン時はかなり苦労していましたが、今日は大分、ある指は押さえたまま
ある指は離すというコントロールが出来るようになってきました。
実はギターもマンドリンも時として、独立性を確保して指を離す、という行為が弦を押さえる以上に難しかったりもするのです。
独奏の経験はほとんどないとのことだったので、あまりハードルが高くない曲を
前回レッスン時に僕が選んで、練習してきていただきました。
曲は石橋敬三さん作曲の部屋の隅の物語。
前回レッスン時から2週間程度の期間でしたが、大きなミスなく最後まで完走…!
無伴奏独奏初挑戦でこれは中々素晴らしいです。
レッスン内容は、独奏の場合、複数の声部が絡んでくると、記譜の音価は細かく書ききれないので
記譜結構通りの音価ではなく長く保持した方が良い音符があるということ。それによって声部に立体感を持たせられます。
和音を押さえる際の指の準備をするという発想がなく苦労している個所で、どのタイミングで指を離し
どの弦のどのフレットの上で準備をするか、肘のオープン、クローズなどを整理。
レッスン後には「まだまだ自分は上手くなれるんだな、って思いました」ととても前向きな発言。
あと3年間は学生としてマンドリンを弾き続けられるので、その間にどこまでいけるか楽しみですね。
吉住和倫
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