親子でギターを始めたいということでお母様のYさんと娘さんのSちゃん(4歳)。
クラシックギターでのご入会です。
お母様は数年前に僅かな経験をお持ちとのことですが、ほぼ初心者。
Sちゃんが「ギターを習ってみたい」と言ったことがキッカケで、お母様も「一緒に習えたらどんなに楽しいだろう!」
ということで、2度の体験レッスンを経てご入会いただきました。
Sちゃんは既に某大手の音楽教室の幼児科でリトミックのレッスンを受けていることもあって、とてもリズム感が良いです。
体験レッスンを含めると今日で3回目のレッスンとなりましたが、右手指をimの交互で弾く。
1弦、2弦のローポジションのドレミファソ。
弦を押さえる→離す~を繰り返す「たこたこあがれ」も1、2、3指でかなりきっちり弾けてきました。
譜面には毎日の練習の記録ご褒美シールがビッシリ貼ってあり、毎日一生懸命練習してくれている様子が伺えます。
Sちゃん自身もギターをとても楽しんでくれている様ですし、お母様も「一緒に弾ける」という強みもあって
しっかり練習のサポートをしてくれています。
しかし今日のSちゃん、大人であるお母様にある種の対抗意識(?)があるのか、もっと難しいものに挑戦したいとのこと。。
ちょっと飛び級して、お母様が弾いてる「かっこう」に取り組んでもらうことに。
ギター歴1カ月程度の4歳という歳のお子様には、押さえるフレット、順番、リズムを把握するだけで中々難しいものです。
レッスン中盤以降、かなり疲れた様子が伺えたので、何度か「少し休憩する?」と訊いても首を横に振るSちゃん。
疲れてはいるけど、それ以上に上手くなりたい、お母様に負けたくない、という意識が強いのか
かっこうの指を最後まで取り終えるところまで、とてもよく集中して頑張ってくれました。
お母様のYさん。Sちゃんのレッスン後に単独で少しだけ見るという形で進行しています。
しかしレッスンで疲れた小さなお子様がお母様のレッスンを終わるまで纏まった時間を待つ、というのは当然難しく。
そんな中ですが、非常に綺麗な右手のタッチ、左手のフォームが出来上がりつつあります。
特に左手は、1、2指間の拡張もクリア、指先で押さえる事もクリア。ネックと平行になるフォームで構える事もクリア。
しかも特筆するべきは3指を動かす際に4指にあまり干渉しておらず、かなり独立性が高い…。
一定以上のピアノ経験者等には、いきなり出来ちゃう方もたまにいらっしゃるのですが
Yさんは幼少の頃に少し鍵盤の経験がある程度のものらしく。
「全然練習出来てなくて…」と仰るのですが、僕の想定を遥かに超えた速度で上達しています。
どうしても通常のマンツーマンレッスンと比べて、お伝え出来る情報量が少なくなってしまうのですが
この高い伸び率を維持できるように、僕も色々工夫して考えていかなくてはいけませんね。
シャナイア・トゥエインがお好きでいつかこれを弾いてみたいとのこと。
これはKEYを変更する必要がありますが、ギター1本でもアレンジ次第で弾けるものです。
このペースを維持出来れば弾けるのはいつかではなく、そう遠くない未来になりそうな気がします。
そして親子で二重奏を楽しめる日が、より近い未来になる様に精一杯サポートしていきたいと思います。
吉住和倫
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