ご入会~マンドリンの生徒さん。

世間はGWですがギター・マンドリン教室は通常営業中です。

でも帰省されたり、旅行に言っている生徒さんもいますので、普段よりはのんびり過ごせています。

今日も新しい生徒さんのレッスン。

マンドリンのTさん。大学生です。

僕が指導している北大チルコロマンドリニスティコ・アウロラのコンサートミストレスを務めています。

学業の方がかなり忙しい中、マンドリンもとてもよく頑張っている彼女ですが、より上手くなりたい!

ということで習いに来てくれることになりました。

 

Tさんは高校からマンドリンの経験があり、マンドリンを弾くという点においては既にかなり高い技術を持っています。

ピックの角度の横ぶれ、左手をネックを握り込まないフォームへの変更など、1カ月前の体験レッスン時と比べて

短期間でよく修正してくれてきています。

左手各指の独立した伸縮の動きを身に付ける事、ピッキング時のダウン偏向の斜行ピッキングを修正し

ダウンアップ時の弦への振動方向、圧力を均等にしていく事が次の最優先課題です。

もう本人がしっかり注意できていれば実践できるところまではきていますね。

 

独奏曲にも挑戦してもらっていますが、曲は組曲アリからアルマンド/V.キオラフィデス。

現代の作曲家がバロック音楽のスタイルで書いた作品です。

Tさんは高い技術を持っているので正確に弾く事に関しては大きな問題はありません。

バロックのスタイルで書かれた曲なので、1本の旋律線に見えても、声部が複数混在しており

ポリフォニックに表現することが求められます。

声部を弾き分ける、音圧をコントロールするという意識が更に必要です。

また記譜上は16分音符で書いていても時には4分音符以上の音価が必要な音が幾つも存在します。

 

動画2:13よりアルマンドです。

 

これらを表現するにあたって、上記の左手、ピッキングの技術的課題と絡めながらレッスンを進めていきます。

僕が指摘した瞬間は大きく演奏が良化します。少し時間が経つと元に戻ってきてしまいます。

独学の経験が多い人ほどこの傾向が強い気がしますね。

しかしTさんは頭では理解出来ているので、あとは自分の癖との闘いですね。

今取り組んでいる技術が新しい癖として上書き更新されるまで根気良く練習あるのみです。

ここを乗り越えれば、アウロラの合奏時でもかなり演奏が変わるはず…!

 

良い形で12月の定期演奏会を迎えたい気持ちがかなり強い様なので、それまでにどこまで実力を伸ばせるか。

アウロラはこれから今月末のマンドリン音楽祭、夏の京大とのジョイントコンサート、演奏旅行、等大きな催しが続いていきます。

1つ演奏会が終われば息をつく間もなく、次の演奏会の準備。

常に時間に追われる様な感覚の中で、独奏にも取り組みスキルアップを目指すのは中々困難なことですが

近年はそれをクリアしていったアウロラの先輩たちも複数いますので、彼女もきっとやり遂げてくれると信じています。

 

 

吉住和倫

 

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