マンドリン音楽祭2018。

1カ月近くブログを放置しておりました。。

今月はGW明けから分刻みスケジュールの日が多く、レッスン、演奏以外の仕事量も半端なかったので

毎日仕事終わるのが(というか終わってない)日が明けてから。

そこから自分の練習をする為、とても更新する余裕がありませんでした。すみません。。

 

日曜日は、毎年恒例マンドリン音楽祭でした。

 

 

第1部は独奏や室内楽を中心とした編成によるステージ。

3組が出演しましたが、全員僕の生徒でした。。1人は卒業生ですが。

フィラルモニカ・マンドリーニ・アルバでご一緒しているマンドリンの生徒さんによるデュオALBABA。

このブログでもお馴染みの横山くん、倉田くんのマンドリン×ギターデュオの森羅万象。

アウロラの87、93、95代のマンドロンチェロトップによる3重奏。

 

ALBABAは先日柴田高明さんの公開レッスンをデュオで受講しましたが、その成果もよく現れていました。

速い楽章では粗さもありましたが、遅い楽章でのテンポの動かし方や音色の創り方は成長を感じさせてくれる内容でした。

やはり人前で弾く目標を持って励むと伸び率が上がりますね。

 

森羅万象は、僕も仕事が忙しかったり、新社会人の横山くんもとても忙しくしていたので

中々3人のスケジュールが合わず、デュオでは一度もレッスンをせずに迎えた本番でした。個別には指導してましたけど。

やはり地力が付いてきていますね。今回くらいの難度の曲なら少ない時間で良い音楽が創れるようになっています。

 

マンドロンチェロ3重奏は、既に卒業している市川くんの自作品演奏。

市川くんの仕切りなので、僕は完全ノータッチです。

割とキャッチーなオリジナル曲を書く事が多い彼ですが、今回はマンドロンチェロの特性、可能性に拘ったやや玄人向けな作品。

結構ロックな感じで聴きやすくはあるのですが、力を入れて書いてるのが伝わってきました。

中々リズムが難しい曲でしたが、市川くん以外の2人もよく付いていっていたと思います。

 

2部は僕が指導に携わっている、北大チルコロマンドリニスティコ「アウロラ」と小樽商科大学プレクトラムアンサンブル。

この2つの大学に、更に月寒高校マンドリン部と藤女子のマンドリンサークルが混ざるという編成。

 

これだけの人数で、少ない練習回数で縦の精度含め高いクオリティで仕上げていくのは容易ではありません。

4曲の演奏でしたが、ファランドール/ビゼーは結構ハラハラの出来でした…(笑)

これはリズムが難しく、走る要素が満載の為、今回の様な少ない回数の練習で臨むには中々大変な曲です。

 

 

月に舞う/武藤理恵、最後のダンス ~アヴィニョンに眠る君へ/森安浩司、時の宝箱/丸本大悟は小さな綻びはあっても

崩れずに今彼等が持っている「良さ」をしっかり出せた演奏でした。

 

ただ来年以降、この形で2部の学生の部を続けるのはどうなのかな、とも思いました。いや、結構前から思っていることなのですが。

何となく慣例として続いているだけで、学生達の中に「どういうステージにしたいか」というヴィジョンがあまり感じられないのです。(学生達を非難しているのではありませんので勘違いなさらなぬよう)

自分達の大学から出した担当曲は一生懸命練習するけど、相手方の曲はそこそこ…という感じなので

本番の演奏は僕が指導で見ている北大単独、商大単独の練習時より精度が落ちている箇所が散見されるのです。

合同で弾く事自体に反対する気はないのですが、今までと同じような形、メンタリティーで続けることには

意味がないのではないかと考えています。

3部の社会人・学生ステージも含めてマンドリン音楽祭は「過渡期」に到達している感があります。

マンドリン音楽祭が札幌市民芸術祭としてどうあるべきなのか。

出演される皆さま全員とは言いませんが、もっと多くの人がしっかり考えていく必要があると感じています。

 

  

吉住和倫

 

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