大変ご無沙汰しています。
あまりにも仕事量が膨大で、とてもブログを更新する時間がなく2019年をすっ飛ばしての更新です。
もし待っていた方がおられましたら大変申し訳ありません。お待たせしました(笑)
さてコロナ騒動を受けて、私達の様に音楽を生業とする人間も大きな打撃を受けております。
自分も3月以降演奏の仕事は全てキャンセルとなり、かろうじて来年以降に決まっている演奏のお仕事は生き残っていますが、コロナの状況次第ではこれもキャンセルとなる可能性が残っております。
生徒さんも通う事が困難になってしまう方が多数おられましたので、オンライレッスンでの対応を行っていましたが、あくまで臨時的なものと考えおりました。
やはりレッスンの内容の充実度という意味では、対面レッスンには及ばないからです。
まず音質面。これは非常に大きいです。
自分は外部マイク、オーディオインターフェイス共にそれなりの機材を使っていますので、違和感のない音質を生徒さんにお届けできますが、やはり細かいニュアンスは中々伝わりません。
また生徒さん側の機材に依存する側面も大きく、機材や環境次第では響きの良し悪しについてはほとんどアドバイスができません。映像を見てタッチやフォームから音質の良し悪しを判断したアドバイスは可能ですが、それは「音」を聴いた判断ではないのです。
そして遅延。これも大きな問題です。
「せーの!」で一緒に音を出しても片方には音が遅れて聴こえてしまうのです。
つまりアンサンブルは当然、講師と同時に同じ曲を弾く事もできません。
厳密に言うと、生徒さんに講師と一緒に弾いてる感覚を体感していただくことは可能ですが、その場合講師には音が遅れて聴こえてしまいます。
映像による角度の制限。直接生徒さんに触れることが不可能。
技術の細かい解説の際には、様々な角度から見てもらったり、生徒さんの手指に触れて角度やフォームを調整する場合も多々ありますが、オンラインではそれができません。
とまあ、結構問題はあるんです。オンラインレッスン。
とは言え、1時間のレッスン時間を持て余してしまうはなく、レベルアップに必要な課題を幾らでも与える事は出来ますし、何より生徒さん達の確かな向上を確認できました。
レッスン自体が有意義なものになっているという確信は持てましたので、オンライレッスンの募集も募ることにしました。
単発のレッスンは幾らでも受け付けます。
継続的なレッスンはあまり沢山受け入れて生徒数を増やし過ぎてしまうと、演奏の仕事が世の中に復活した際に自分が過労死する可能性がありますので、少数のみです。何名か公言しませんが少数のみです。
また、このコロナ騒動を受けて多数の同業者がオンラインレッスンを始めており(余儀なくされていると言うべきでしょうか)この流れに取り残されると生き残っていけないという判断も含んでいます。
4月以降、演奏の仕事を失ったことで、かなり高名な世界的に活躍しているギタリストのオンラインレッスンを受けることも可能になっていますからね。
コロナ終息後もオンライン戦国時代に突入していくと言っても差し支えないでしょう。
沢山の人々が亡くなると同時に沢山の人々が悲しんでいるこのコロナ騒動ですので、良かったとは口が裂けても言えませんが、悪い事ばかりではありません。というか逆境をプラスに転換できるのも人という生物の強みですよね。
自分は今のところコロナによる身体の不調には悩まされずに済んでいますし、コロナが原因で亡くなってしまった方も三身近にはいません。しかし、演奏の仕事を失い、自宅レッスン業も7割程度に落ち込み、外部指導の仕事も停止したままとなりましたので、暮らしていくのに困る程ではありませんが、やはり収入は大きな打撃を受けています。
ただ、コロナ後に大きく改善した点が1つ。
練習と勉強の時間が取れていることです。
ここ数年の多忙な日々の中で、時間が取れずメソッドとしての技術理解度は向上していたものの、フィジカル的な意味での技術は間違いなく衰えていました。これは自分にとってかなりストレスだったのですが最近はまともに練習ができる…!と言っても、コロナ騒動直後から4月までは様々な対応に追われていたのでそんなに時間作れていなかったのですが、5月以降はかなり余裕が出てきました。
恐らく来年には過去のピークを越えた状態に持って行けるヴィジョンも見えています。
ちゃんと練習続けられたらの話ですけど(笑)
あとマンドリンオーケストラ用の作曲を始めました。
決して本格的な作曲家になろうと思っているのではありません。自分の能力でなれるとも思ってません。
でも僕にも少しは意義のある仕事が出来るんじゃないかと考えています。
これはまたいつか改めて。
そのいつかが年を跨がない事を祈っていてください(笑)
吉住和倫
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